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それぞれがボルドーワイン界の名門と呼ばれる一族の出身であるクレールとゴンザーグのリュルトン夫妻。
クレールはフェリエール(格付け3級)を、ゴンザーグはデュルフォール・ヴィヴァンス(格付け2級)を一族から引き継ぎました。
その他にもお互いに多くの素晴らしいシャトーを所有しています。
しかし夫婦でありながら引き継いだそれらのシャトーは完全に別々に運営・管理されていました。
そこで自分の子供たちに接するように、夫婦として共に特別なものを造ろうと決意しアメリカ・ソノマの地で造り始めたのがこのアカイボなのです。
ソノマで見つけた土地の、土壌と気候の複雑性を完璧に捉えた優美で洗練されたワインを造ること。
アカイボにはフランスの伝統と、冒険というアメリカの精神に満ちています。
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ソノマ・チョークヒルにある24エーカーのブドウ畑、それがトリニテエステートです。メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランの3種類のブドウが植えられていることから“3”という意味を持つトリニテと名付けられました。何世紀にも渡る火山活動により、独特の土壌と緩やかな傾斜を持つこの場所はブドウの生長に最適な土地だったのです。
フレッシュさをキープするため、気温の低い深夜から早朝にかけて手摘みで収穫。一粒ずつ細心の注意を払って、完全に熟した最高品質のプドウだけを選びます。温度管理されたステンレスタンクで小ロットずつ発酵させ、その後機内で乳酸発酵を行い、樽で熟成させていきます。
アカイボには3種類の樽と様々にトースト(機内の仕上げ)した樽が使われ、これらの樽の使い分けがエレガントで洗練されたワイン造りを可能にしています。
アカイボはレシピに沿って造られているのではなく、ワインが何を必要としているか、試飲と熟慮を重ねることによって造られるのです。
リュルトン夫妻は素晴らしいワインはブドウが育つ土地やテロワールと本質的につながっていると確信しています。そしてよく雨が降るボルドーと違ってこの地で水はとても貴重な資源だと悟ったのです。では彼らの造るワインにふさわしい名前は何か。その答えは原住民の言葉の中にありました。Acaは魚、Akaは水、siboは3。これらの組み合わせによってワインはAcaibo(アカイボ)と名付けられました。