Chaetau Mouton Rothschild 2018

RP99点！黒い果実の豊かな香りと筋肉質な黒い果実の味わい、長く続くうまみのある余韻

ボルドーワインに君臨する五大シャトーのひとつ、シャトー　ムートン　ロートシルト。重厚でエレガントなスタイルとアーティストによるラベルデザインにより、世界中で人気を博するワインです。


1855年のメドック格付けにおいて2級に格付けされたムートンですが、150年以上の格付けの歴史において唯一格付け変更が許されたシャトーでもあります。ムートンの悲願であった1級昇格を果たしたバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵の功績は偉大なもので、ワイン業界全体に影響を及ぼすほど。また、毎年変わるアートラベルにコレクターが多いことでも知られています。


2018年のアートラベルを手掛けるのは全く意味をなさない創作漢字「偽漢字」を用いた代表作「天書」を発表し、大きな反響を呼んだ中国のアーティスト徐氷（シュ・ビン）氏。ラベルの漢字はMouton Rothschildのアルファベットが組み合わされた創作漢字となっており、まるでグランヴァンを味わっているかのように、注意深い読み手の目にはその姿がひとつひとつ明らかになっていくようにデザインされています。


ナツメグのニュアンスを伴って熟した果実の香りが広がります。メンソールを思わせるほのかな香りが全体を引き立て、味わいは芳醇で豊か。ほのかなスパイスのニュアンスがブラックベリーやチェリーの風味をさらに引き立てています。なめらかでたっぷりとしたタンニンと、砂糖漬けの果実の香りがうまく交じり合い、ワインに芳醇な香ばしさをもたらしています。果実とタンニンとのバランスに優れ、フィネスあふれる後味が感じられ、並外れた余韻が残ります。